【ファイナンス】住宅ローンの「超長期ローン」って?

こんにちは。
東近江市、彦根市、可児市を中心にわかりやすさを大切に定額制の家づくりをしている「みんなの家」です。
いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
今回のコラムでは、『住宅ローンの「超長期ローン」って?』について、詳しく解説いたします。
これまでは、住宅ローンの返済期間を最長35年返済としている金融機関がほとんどでしたが、近年その返済期間に変化が出てきています。
返済期間が35年を超える商品を「超長期ローン」と言い、40年や50年返済のローン商品も登場してきており、ここ数年で返済期間全体が長期化しているようです。
しかし、完済時年齢を80歳未満としている金融機関が多く、住宅購入時の年齢によってそもそも選択出来る返済期間に上限がある場合もあります。
では、住宅ローンの返済期間が長くなってきている背景やその特徴などについて分かりやすくお話していきたいと思います。
長期返済の背景
住宅金融支援機構の調査によると、2021年に8.6%だった35年超のローン利用者の割合が、2025年には25.5%に急増しました。
多くのケースで30年~35年以内の返済期間を選択される方がまだまだ多い中、年々超長期ローンを選択される方が増えているようです。
これは、昨今の建築資材費や人件費、輸入コストの増加による住宅価格全体の上昇や、家計の多様な資金計画に対応するため、返済総額よりも月々返済額を重視し、毎月の返済額を抑えられる超長期ローンの利用が増加していることが背景にあります。
しかし、返済期間の長期化と同時に、将来の金利上昇に備えるために比較的短い期間で返済を終えようとする人も増加しており、返済期間が二極化する傾向も見られます。
超長期ローンの特徴
返済期間を長くする最大のメリットは、月々の返済額が軽減されることで手元に残る資金が増えるため、生活費や貯蓄に回せる資金が増え、無理のない返済計画を立てやすい点にあります。
また、まとまった資金を得た時に繰上げ返済を行うなど、返済方法の選択の幅も広がります。
しかし、支払う利息の総額が増加し、さらに完済時年齢が遅くなることで定年退職後の老後に返済が残ってしまい、老後破綻のリスクが高まってしまうといったデメリットもありますが、上記の繰り上げ返済を行うことで、金利上昇リスクに備えたり利息負担の軽減がはかれます。
繰上げ返済については、過去のコラムで詳しく書いていますので、そちらも参考にして下さい。
『住宅ローンの繰り上げ返済』
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【お金】【ファイナンスコラム】住宅ローンの繰上げ返済|家づくりコラム|自由設計の注文住宅を建てるならみんなの家(ライアート株式会社)
では、実際に35年返済と50年返済では、どれくらい月々返済額や返済総額が変わるかケーススタディしてみましょう。
《ケース①》
■借入金額 4,000万円
■返済期間 35年
■借入金利 1.0%(※35年間、一度も金利変動が無かったと仮定します)
■月々返済額 112,914円
■返済総額 47,423,997円
《ケース②》
■借入金額 4,000万円
■返済期間 50年
■借入金利 1.0%(※50年間、一度も金利変動が無かったと仮定します)
■月々返済額 84,743円
■返済総額 50,846,203円
月々返済額は、ケース②の方がケース①よりも28,171円少ないですが、返済総額は、ケース②の方がケース①よりも3,422,206円多くなっています。
今回は同じ金利でケーススタディしていますが、ケース②の方が返済期間が長いため、金利上昇リスクも当然高くなります。
いかがでしたか?
金融機関も住宅ローンの商品選択肢を広げることで、個々のニーズに合わせた返済期間を選べるようになってきています。
住宅ローンは、毎月の返済額だけではなく、返済総額や金利変動リスク、完済時年齢など様々なことを考慮し、ご自身のライフプランに合った返済計画を立てることが重要です。
分からない事がございましたら、みんなの家のスタッフにファイナンシャルプランナーが在籍していますので、お気軽にお声がけ下さい!
プロフィール
住宅アドバイザー/周防卓也

<保有資格>
ファイナンシャルプランナー2級
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