【収納】物の出し入れのしやすさは収納と奥行が合っているかが鍵
こんにちは。
整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの柴村真弓です。
いつもコラムを読んでくださり、ありがとうございます。
今日は『物の出し入れのしやすさは収納と奥行きが合っているかが鍵』についてお伝えさせていただきます。
みなさんは収納を考える時に何を気にされますか?
幅や高さはとても気にされると思います。
しかし、奥行きはそこまで気にされない方が多いのではないかと思います。
でも、物の出し入れを考える時に、奥行きはとても重要な鍵を握っていると言っても過言ではありません。
1. 奥行が深すぎると「デッドスペース」が生まれる
奥行がありすぎる収納は、一見たっぷり入るように思えます。
ですが、奥の物が見えにくく取り出しにくいため、結局は使わなくなってしまうことが多いのです。
冷蔵庫の奥で食材が眠っている…なんて経験はありませんか?
昔の私は、冷蔵庫の奥に追いやられた残り僅かのお味噌を見つけられず、時間が経って見つけた時にはカチカチに化石化したお味噌になっていました。
2. 奥行きが深すぎると、手前にちょい置きしてしまう
奥行きが深すぎると、物が奥までいってしまい、手前にスペースが出来て、そこに色々な物をついついちょい置きしてしまいます。
すると、手前に何かがあるだけで
・スッと物が取り出せないので、物を出すのが億劫になり使わなくなる
・奥の物を取ろうとして手前の物を落としてしまう
・手前の物が細かい物ならば、落としてバラ撒いてしまい、拾い集めるのに時間をとられる
・手前の物が繊細な物ならば、落として壊してしまう
3. 奥手前に置いても存在を忘れてしまう
頑張って奥手前に分けて奥にあまり使わない物を置いたとしても、奥に何を入れたかを忘れてしまい、また同じものを買ってしまいます。
食材などはすっかり忘れて賞味期限が大幅に切れてしまうなんてことが起こってしまいます。
折角大型スーパーで大量に買うことで安く手に入れたとしても、食べられずに処分になるならば、逆に勿体ないですね。
4. 浅い収納は「見渡せる・戻しやすい」
一方で、奥行が浅い収納は中がひと目で見渡せ、出し入れがスムーズです。
靴箱や引き出しの小物収納などは、浅めの奥行が大活躍します。
奥行きが浅いと、必要なものがすぐに取り出せて、「しまうのが面倒」という気持ちも軽減されます。
5. 適材適所で「奥行」を決める
奥行には「ちょうどいいバランス」があります。
たとえば、衣類収納には40〜45cm程度の奥行が使いやすいとされます。
逆に本棚なら、本のサイズに合わせて20〜30cm程度が理想的。
書類など立てて入れるなら縦型ファイルBOXが入るくらいの奥行27㎝~30㎝
横型ファイルBOXに入れるなら奥行35~37位が理想です。
手前に多少のスペースがあるだけだと、物も取り出しやすいです。
ですので、収納するモノに合わせて奥行を決めることがとても大切です。
6. 奥行をコントロールする工夫
もし既に奥行が深く、入れる物と合っていない収納スペースを持っている場合でも、工夫次第で使いやすくなります。
・奥に行き過ぎないように、突っ張り棒をストッパー変わりにして使う
・引き出し式の収納ケースや奥行きのある収納カゴなどに入れて、一度に奥までしっかり見えるようにする
・奥手前で置かなければならない場合は、手前の物にキャスターなどを付けて手前の物の出し入れを簡単にする
このような工夫をすることで、奥の物までしっかり使えるようになります。
まとめ
収納は「量」より「奥行」がポイントです。
物を取り出すときの動作や視認性を意識すると、毎日の暮らしがずっとスムーズになります。
ぜひ奥行を味方につけて、ストレスのない収納を実現してください。
profile
整理収納アドバイザー/柴村真弓(まゆしば)
〈保有資格〉
整理収納アドバイザー1級
整理収納アドバイザー2級認定講師
整理収納アドバイザージュニア2級認定講師
ルームスタイリスト・プロ
ルームスタイリスト認定講師
インテリアコーディネーター
親・子の片づけインストラクター2級
幼稚園、小学校1種免許(未更新)
エニアグラムお片づけ士アンバサダー
企業内整理収納マネージャー
お客様のお家に伺って実際に整理収納を実践したり、
整理収納アドバイザー2級認定講座を開催したりしています。
みんなの家社外アドバイザーとして
「心地よくパワーのあるお家づくり」のお手伝いができればと思っています。